受験生を応援するための食事とは?
受験のためにがんばっているお子さんを、親も食事で応援することができます。受験生をサポートする食事とは、どのようなものでしょうか。ここでは3つのポイントを紹介します。

合格のためには朝食を大切にする
受験生の食事で気をつけたいのは、まず、朝食をしっかり食べる習慣を身につけてもらうことです。なぜなら、本番の試験は朝から日中にかけて行われます。試験が行なわれる時間に、頭や体が、もっともよく働くリズムを日頃から作っておくと、受験本番でも実力を発揮しやすくなるのです。
そもそも朝食を食べないと、脳や体が活発に働きません。朝食抜きだと、集中力を欠いたり、体が重い状態になったりします。それでは、試験当日だけでなく受験勉強をしているときのパフォーマンスも低下してしまいます。
朝ごはんをしっかり食べるようになれば、朝型の生活が身につくため、普段から規則正しい生活が送れます。朝日を浴びて、朝食で体にエネルギーを補給することで、体内時計がリセットされます。そのため、朝食を食べれば一日のリズムが整って体が活発に活動出来るようになるのです。
脳によい栄養素を食事に採り入れる
普段の食事には、脳によいといわれている栄養素を採り入れてみましょう。食べるだけで頭がよくなるような夢の食べ物はありません。しかし、脳の健康によいとされる栄養素はあります。栄養バランスをしっかり考えた上で、次の栄養素を意識して採り入れてみましょう。
脳のエネルギー源となるブドウ糖
ブドウ糖は、脳のエネルギー源です。脳にブドウ糖が供給されなくなると、脳がエネルギー不足となり、学習能力が低下します。ブドウ糖は、ごはんやパン、砂糖などが分解されてできますので主食もしっかり食べさせることが大切です。
糖質をエネルギーに変えるビタミンB1
ビタミンB1は、糖質を代謝してエネルギーに変換する栄養素です。不足すると、倦怠感、食欲不振、イライラなどの症状が起きることが知られています。ビタミンB1を多く含む食材として代表的なのが豚肉です。また、大豆製品やゴマ、玄米や胚芽米などにも比較的多く含まれています。インスタントやレトルト食品などに偏った食生活を続けるとビタミンB1が不足しやすくなるので気をつけましょう。
脳の発達と機能に関わるDHA
DHAをはじめとするオメガ3脂肪酸は、脳が正常に働くために必要な栄養素です。とくにDHAは脳を構成する重要な脂質です。DHAについては、近年、認知症に対する効果も研究されているほど、脳の機能と関係が深いとされています。DHAが多く含まれるのは、イワシやサバなどのいわゆる青魚です。日々の食事に青魚を自然に採り入れてみましょう。
風邪予防に効果的な食事を心がける
受験シーズンは風邪が流行りやすい時期です。入試の直前や当日に風邪をひいてしまうと、それまでの努力がムダになることもあります。ですから、受験前には風邪の予防に効果が期待できる食事を用意してあげましょう。
肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質は、体力を付けて免疫力を高めるため、いつもよりしっかりと食べさせてあげたいもの。ビタミンCを豊富に含む、小松菜、ブロッコリー、キウイ、みかんなども意識して摂りたい食材です。体を温める効果のあるカプサイシンを含むショウガや、唐辛子なども新陳代謝を促進させるのでおすすめです。
風邪は、偏った食生活で栄養が不足して、免疫力が低下するとかかりやすくなります。ですから、風邪を予防するためには、バランスのとれた食事を心がけることが大切です。主食と主菜、副菜をそろえて栄養が偏らないようにしましょう。
まとめ
受験生を応援できる食事のポイントは、「朝食を大切にする」「脳によい栄養素を採り入れる」「風邪予防に効果的な食事を心がける」の3つです。ほかにも、温かいハーブティーで受験のストレスをやわらげてあげることもできます。親のそうしたちょっとした気遣いが、受験生には何よりの応援になるのではないでしょうか。
